メルボルン第二章
2017年 01月 09日
年末は夫も合流し、メルボルン郊外の友人宅とアデレードですごしたので2週間ほどメルボルンを離れ戻ってきました。
高層ビル群と観覧車が見えるあたりからすでにほっとしている自分がいて思わず写真をとっていた。何故だろう?
5つめ、最後の宿はシティの西側、Footscray という街。
移民が多く多文化な街で、
駅の周辺はたむろしている人々も多くごっちゃりしており前回滞在したPrahranや北側の郊外とは180度違う雰囲気。ジロジロ見る人も中にはいて、ちょっと緊張しながら娘の手を取り歩く感じ。そんな中でも道の反対側遠くから嬉しそうに娘に手を振ってくれる人々はいます。
滞在先は三人の女性がシェアして暮らしているらしい、家。その一角の別棟を借ります。
外からはまるで中が見えない作りのドアを開けると高い天井がすとんと抜け、各国のスパイスやオイル、調理道具や食器がずらりと並んだキッチン。共有部であるそこを抜け、ぶどうがぎっしりのテラスを抜けて部屋へ。落ち着いたリネンと古い家具にほっとする。一通り、というには日本の家よりも備わったキッチンもあります。
娘は早速住人のお姉さんを真似て裸足で中庭と共有キッチンを走り回り、誰彼会う人に懐こく挨拶している。
庭にはちいさなうさぎが二匹と毛の長いベティという猫、(挨拶がわりに早速噛まれた)、無造作にハンモック。
なんとも、穏やかな空気の流れる場所で気に入ってしまった。メルボルン第二章ここに始まれり、という感じ。
近くにFootscray Art Centre があるのでそこのプロジェクト参加者が、宿にすることが多いという。緩やかでボヘミアンな自由な雰囲気はそこから来るのだろう。アーティストの人がここに来たら、テラスでまずワインを開けるだろう。そして広いキッチンにあるレコードをかけるはず。沢山のスパイスはそのまま、この場所に集う人々のマルチカルチャーを示してる。
朝にはガウンやらタオルを巻いただけの姿で住人がゆきかう。男子禁制の場所ではないだろうが、だいぶリラックスしてひとつの大きな家のように女性達が暮らしているのがわかる。
バスルームまで過度ではない感じに、でも掃除が行き届いている。一番歳上らしい女性が家に帰るなりゴォーと掃除機をかけていた。ようやく涼しくなったわね、と彼女はそのあとテラス席を私たちが占領してしまったので、芝生に寝転がりタバコ吸いながら本を読んでいた。その様子さえ好ましい。
自分の部屋のドアを開けたままに娘を不安なく解き放てるこの場所にわたしが辿り着いたのは全くの偶然だったけれど、カンのようなものは働いていたかもしれない。
娘は庭になるナッツの実を集め、猫に一粒ずつ飽かずに餌をあげ、ハンモックにゆられ、(最初くるんと落ちた時のムスメの丸い目を、思い出して笑ってしまう) レオタードにおもむろに着替え踊り、大きなバスタブで泳いでいる。
到着してすぐテレビがないことに気づき、メルボルン滞在中の二人の家の時間の大部分をテレビに頼っていたわたしは一瞬途方にくれたのだが、なんてことはなく「テレビないねぇ」と初日に二人で呟いた後はその存在を忘れてしまったよう。
できるだけ彼女のままにまかせよう。
干渉せずに、彼女が何に向かうか眺めていよう。自分の中の色濃い日本人的性質はゆきかう住人に懐こくまとわりついている娘がしつこいのではないか、邪魔してるのではないか、などとハラハラしているのだが、相手は大人、本当に邪魔ならそういう態度をとるだろうし、母親の事前の制止よりも他人から直接そうされた時にしっかりと学ぶもののほうが価値があるだろうし、人生のひと時をここに娘と来られてわたしは嬉しい。
さてあと3週間どうなることでしょう。
高層ビル群と観覧車が見えるあたりからすでにほっとしている自分がいて思わず写真をとっていた。何故だろう?
5つめ、最後の宿はシティの西側、Footscray という街。
移民が多く多文化な街で、
駅の周辺はたむろしている人々も多くごっちゃりしており前回滞在したPrahranや北側の郊外とは180度違う雰囲気。ジロジロ見る人も中にはいて、ちょっと緊張しながら娘の手を取り歩く感じ。そんな中でも道の反対側遠くから嬉しそうに娘に手を振ってくれる人々はいます。
滞在先は三人の女性がシェアして暮らしているらしい、家。その一角の別棟を借ります。
外からはまるで中が見えない作りのドアを開けると高い天井がすとんと抜け、各国のスパイスやオイル、調理道具や食器がずらりと並んだキッチン。共有部であるそこを抜け、ぶどうがぎっしりのテラスを抜けて部屋へ。落ち着いたリネンと古い家具にほっとする。一通り、というには日本の家よりも備わったキッチンもあります。
娘は早速住人のお姉さんを真似て裸足で中庭と共有キッチンを走り回り、誰彼会う人に懐こく挨拶している。
庭にはちいさなうさぎが二匹と毛の長いベティという猫、(挨拶がわりに早速噛まれた)、無造作にハンモック。
なんとも、穏やかな空気の流れる場所で気に入ってしまった。メルボルン第二章ここに始まれり、という感じ。
近くにFootscray Art Centre があるのでそこのプロジェクト参加者が、宿にすることが多いという。緩やかでボヘミアンな自由な雰囲気はそこから来るのだろう。アーティストの人がここに来たら、テラスでまずワインを開けるだろう。そして広いキッチンにあるレコードをかけるはず。沢山のスパイスはそのまま、この場所に集う人々のマルチカルチャーを示してる。
朝にはガウンやらタオルを巻いただけの姿で住人がゆきかう。男子禁制の場所ではないだろうが、だいぶリラックスしてひとつの大きな家のように女性達が暮らしているのがわかる。
バスルームまで過度ではない感じに、でも掃除が行き届いている。一番歳上らしい女性が家に帰るなりゴォーと掃除機をかけていた。ようやく涼しくなったわね、と彼女はそのあとテラス席を私たちが占領してしまったので、芝生に寝転がりタバコ吸いながら本を読んでいた。その様子さえ好ましい。
自分の部屋のドアを開けたままに娘を不安なく解き放てるこの場所にわたしが辿り着いたのは全くの偶然だったけれど、カンのようなものは働いていたかもしれない。
娘は庭になるナッツの実を集め、猫に一粒ずつ飽かずに餌をあげ、ハンモックにゆられ、(最初くるんと落ちた時のムスメの丸い目を、思い出して笑ってしまう) レオタードにおもむろに着替え踊り、大きなバスタブで泳いでいる。
到着してすぐテレビがないことに気づき、メルボルン滞在中の二人の家の時間の大部分をテレビに頼っていたわたしは一瞬途方にくれたのだが、なんてことはなく「テレビないねぇ」と初日に二人で呟いた後はその存在を忘れてしまったよう。
できるだけ彼女のままにまかせよう。
干渉せずに、彼女が何に向かうか眺めていよう。自分の中の色濃い日本人的性質はゆきかう住人に懐こくまとわりついている娘がしつこいのではないか、邪魔してるのではないか、などとハラハラしているのだが、相手は大人、本当に邪魔ならそういう態度をとるだろうし、母親の事前の制止よりも他人から直接そうされた時にしっかりと学ぶもののほうが価値があるだろうし、人生のひと時をここに娘と来られてわたしは嬉しい。
さてあと3週間どうなることでしょう。
by grosgrain
| 2017-01-09 08:33
| メルボルン滞在記