カシミアが素肌になるまで。

UNIQLOは買わないと決めた。
ZARAも、H&Mも、TOPSHOPも、GAPも。
大量生産され、世界各国に全く同じ商品が置かれている
巨大SPAからはモノを買うのを、きっぱりとやめようと思う。

結局30代になった今、
手元に残っている自分の服を、あらためて眺めてみる。

母から譲られたカシミアのアンサンブル。ミッキーのTシャツ。
古着で買った革のパンツ。
高校生からはいているグレーのウールプリーツスカートに白の麻のワンピース。

自分のワードローブがどんどん時間とともに選別され、
そして洗練されていっていることを感じる。

「一つかけてもいけない、
一つ足すためにはよりよいものでなければならない。」
そんなワードローブを育てている今、
明らかにファッションの質は向上していると感じる。

学生の頃はGAPで働いていて毎週服を買っていたし
旅行するたびにH&Mでたくさん服を買ったこともある。
でも、結局それらはほとんど、手元に残っていない。
残っているのはGAPのメンズカーゴのみ。
もう13年位の付き合いになる。それは定番商品だから、残っている。

どのアイテムもSPAが売り出すものは
その瞬間に売れるように、クラシックな形ではなく、昨年と同じでもない。
すると、時間がたってから眺めるとどこか古いものは古臭く、
今着たいものではなくなっている。
当然、新しいものを魅力的にみせるような工夫がされているから。

「何かを買う時にこころがけてほしいのは、買う量を少なくすること、
そして本当に必要だと思うもの、
あるいは長く着られるものを買うことね」

「私たちの生きるこの時代に、なんらかの成長を求めるとしたら、
あらゆるものの質、特に生活の質を向上させる以外にないし、それが脱消費主義につながる。
そうなったら誰もが単なるお客の一人じゃなくなるわ」
ヴィヴィアン ウェストウッドはいう。(BIG ISSUE 140号よりインタビュー記事の抜粋)

肌触りが最高で、洗濯を何度もしたから目のつまった
カシミアのセーターを冬になると素肌で毎日毎日着る。

「擦り切れるまで服が着られたら、
それは自分で選んだものをすごく気に入って、自分に似合うと判断し、
自分の個性にできたということ。」ヴィヴィアンの言葉。

1990円のセーターを、毎年毛玉で捨て新調するよりも、
手に入れた上質なカシミアのセーターが
いつしか自分の素肌の一部と錯覚するような、
人生を送っていきたい。
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by grosgrain | 2010-11-16 08:57 | daily | Comments(0)

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