「やめて!」戦争の足音が聞こえる夜に。
2013年 08月 30日
大統領あてに手紙を書く少年。
ポストに手紙を投函しにいくと
戦闘機がとびかい 戦車が砲撃し
兵隊は家に押し入っている。
ポストの前には体の大きな少年が立ちはだかり
殴ろうとすると
「やめて!」少年は叫ぶ。
それでも、と殴りかかる少年に、
さらに大きな声で 「やめて!」と叫ぶと手紙を投函する。
すると帰り道街の様子が一変する。 兵隊はプレゼントをかかえ
戦車は畑を耕し
戦闘機からは自転車がおりてくる。
さきほど殴りかかった少年と手をとりあい
自転車に乗って二人は去っていく。
一陣の強い風のようなこの絵本を、思い出す夜です。
シリアで政府による一般市民への化学兵器を使った攻撃が疑われ
英米の軍事介入の可能性が示唆されています。
イラク、アフガニスタン...、そしてシリア。
今にも、新たな戦争が始まってしまいそうです。
遠く離れた地で、
わたしたちは手をこまねているしかないのでしょうか?
この絵本には、小さな少年が「やめて!」と声にだす行為、
そこから変化する世界が描かれています。
大統領宛のてがみにはこう書かれています。
「だいとうりょうさま
ぼくの学校にはきちんとしたきそくがあります。
つきたおしてはいけない。
なぐってはいけない。
このくにには、そういうきそくがないのですか?」
戦争や暴力に、おとなが大義名分や口実を認めてはなりません。
どうせ意味などない、と声を潜めてしまったら。
誰にも、声は届きません。
シリアだけではない。
平和といわれてきた日本のあしもとが揺らいでいます。
ただ不安にかられることなく、当たり前のこと、
こどもに教えるべきことを、示していきたい。
どんな戦争や暴力にも、「やめて!」と、今つよく叫びます。
表紙の少年の叫びには、力があります。
「やめて!」デイビッド・マクフェイル 作・絵 柳田邦男訳
徳間書店
ポストに手紙を投函しにいくと
戦闘機がとびかい
殴ろうとすると
「やめて!」少年は叫ぶ。
それでも、と殴りかかる少年に、
さらに大きな声で
すると帰り道街の様子が一変する。
戦車は畑を耕し
戦闘機からは自転車がおりてくる。
さきほど殴りかかった少年と手をとりあい
自転車に乗って二人は去っていく。
一陣の強い風のようなこの絵本を、思い出す夜です。
シリアで政府による一般市民への化学兵器を使った攻撃が疑われ
英米の軍事介入の可能性が示唆されています。
イラク、アフガニスタン...、そしてシリア。
今にも、新たな戦争が始まってしまいそうです。
遠く離れた地で、
わたしたちは手をこまねているしかないのでしょうか?
この絵本には、小さな少年が「やめて!」と声にだす行為、
そこから変化する世界が描かれています。
大統領宛のてがみにはこう書かれています。
「だいとうりょうさま
ぼくの学校にはきちんとしたきそくがあります。
つきたおしてはいけない。
なぐってはいけない。
このくにには、そういうきそくがないのですか?」
戦争や暴力に、おとなが大義名分や口実を認めてはなりません。
どうせ意味などない、と声を潜めてしまったら。
誰にも、声は届きません。
シリアだけではない。
平和といわれてきた日本のあしもとが揺らいでいます。
ただ不安にかられることなく、当たり前のこと、
こどもに教えるべきことを、示していきたい。
どんな戦争や暴力にも、「やめて!」と、今つよく叫びます。
「やめて!」デイビッド・マクフェイル 作・絵 柳田邦男訳
徳間書店
by grosgrain
| 2013-08-30 01:09