少ない服で過ごす方法1。黒を知る。

どうやって服を減らしつつお洒落をするか、
ということに皆悩んでいる様子。
ここにたどり着いた方が
「なぁんだこんなことしか書いてない」とがっかりすることは
服の仕事に携わる以上、本望ではないので、
何度かにわけて、
少ない服でお洒落に過ごす方法を書いていきたいと思います。

1,「黒を知る」

毎シーズンコレクションをする
トップブランドのデザイナーが、
最後に現れる時に着ている服で一番多いのは何色でしょうか?
黒です。
黒のクルーネックに黒のジーンズ。
黒のTシャツに黒のジャケット、黒のストレートパンツ。
コレクションの華やかさとは裏腹に
拍子抜けするようなシンプルなスタイルで現れます。

黒をファッションにしたのは、そうココ・シャネル。
レースに花柄に、パステルカラーに、、、
華やかに装っていた女性達が溢れていた中に、
シンプルなラインで黒を用いた彼女は
とびきりエレガントに見えたでしょう。

黒は他の色とは性質が違い、
全てを飲み込む色。性格を持たない、特別な色。

黒を着ると、人物が際立つ。
その人の見目形を際立たせようとする時には
黒を着るより強い方法はなく、
また、極力そぎ落とし、
不必要な要素を感じさせたくない時にも
黒は有効です。

華やかなコレクションの後にデザイナーが色を着てでてきたら
そこに意味が生まれてしまう。
それをさけるためにデザイナーは黒で現れることが多いのでしょう。

"Funny Face (パリの恋人)"のオードリーは
黒のタートルに黒のカプリパンツ。
Macのスティーブジョブズのトレードマークも、
黒のタートルネック。

黒はそぎ落とし、人物が際立つ。
言い方をかえればとても人物が「露になる」色でもあります。
全ての色を飲み込む黒は非常に強い色なので
映画やCMの撮影などでも、
黒をエキストラに着せることはありません。
逆に主役以上に目立ってしまうからです。

日常に用いるなら、強い黒よりも、
黒から白にむかっていった、
無彩色のチャコールグレー、ライトグレーなど
グレーのバリエーションが有効。

グレーは、どの色ともけんかせずに
引き立てながらエレガントに落ち着かせる色です。
深いグリーン、紺、白、ピンク、赤。
いずれもグレーとのコンビネーションで
色が引き立ち、また落ち着きます。

また、黒と同様に、グレーは多少その力を弱めながらも、
人物を際立たせる役目もしっかり持っています。

少ない服でお洒落にするためには
そぎ落とし、手持ちのどの服とも相性のよいものだけを、残していくこと。
黒の力を知った上で、無彩色を取り入れる。

「まずはグレーのセーターを。」というのは、そんな訳なのです。

Mina

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着る人の美しさが凛とたつ、帽子と服。

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by grosgrain | 2012-02-26 09:55 | おしゃれについて | Comments(0)

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